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11月3日 学校で使えるTTプログラムを紹介します!

2022/10/20お知らせ

TT特別企画:オンライン・シンポジウム
「タッピングタッチを用いた心理教育・心の授業」

11月3日(木・祝)10時~12時
対象:認定インストラクター
参加費:1000円
申込:Peatixより https://ttspecialsympo202210.peatix.com

ファシリテーター:一音さん
シンポジスト:伊藤美知代、富田寛、角田圭子、石田ゆき、田仲由佳、岡松良子、中川祥子

内容:2021年4月から隔月で集まりをしてきた「学校で使えるTTプログラムを考える会」のメンバーによる成果の共有をします。

今年の9月11日に、日本心理臨床学会の自主シンポジウムで発表した内容をベースに、インストラクターの皆様にも役立ててもらおうという企画です。シンポジウムには、100名の定員を上回る参加希望があり、満員御礼の盛況。事後の感想や評価はとても高いものでした。

今回のインストラクター向けシンポジウムでも、学校や教育の現場において、タッピングタッチを役立てるための知恵や工夫をシェアします。加えて、教員がタッピングタッチを理解して、授業で子どもたちに心の授業ができそうだとイメージしてもらえる、授業案や心理教育プログラムも提案します。

小学校から大学・専門学校まで教育機関でTTを広げるヒント、きっかけになることと思います。

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日本心理臨床学会で自主シンポ

2022/06/02インストラクターより

この会は昨年の5月にスタートし、教育に関わる認定インストラクターが一年間、毎月集まってきました。教員、養護教諭、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーとして学校現場に身を置く中で、子どもたちの困り感を肌身で感じ、よりよい支援の方法としてタッピングタッチを現場に導入する方法を探って来ました。

スクールカウンセラーが使える研修プログラム、教育委員会や管理職にアピールする指導案、そして実際教師に使ってもらえる授業案など、色々な話を積み重ねてきています。

今年は一音さんからの提案を受けて、この会の活動を9月11日(日)に日本心理臨床学会でオンライン自主シンポジウム(下記予定)という場を設けて発表することに。多くの臨床心理士さんたちにアピールできる場ですので、楽しみです。

2022年9月11日(日)10:00~11:00 (予定)
タイトル「タッピングタッチを用いた心理教育・心の授業 ~学校における子どもたちの心身のケアとクラスの関係作り~」
企画・司会・指定討論者:中川一郎
話題提供者:角田圭子・伊藤美知代・藤瀬典子・富田寛・石田有紀・中川祥子

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さて、5月の会は5月26日(木)20:00~21:30に、開催されました。以下、報告です。

【参加者】7名
【近況報告】
・対面での研修会や、2年ぶりに対面でのタッピングタッチの会などができるようになった。
・勤務校では、運動会はやったもののコロナ患者がまだまだ収まらず、教員のやりくりが大変。
・学校でタッピングタッチを行った。眠れないといっていた子がリラックスできたといった。
・教委指導主幹や校長先生ににタッピングタッチの指導案を手渡した。
・年末年始、年度末と非常に忙しかった。クラスの障害のある子がタッピングタッチに興味をもってくれている。

【5ステップ腕だけ散歩】Iさんのガイドで(すご~くよかったです)

【学級活動の指導案の様式について検討】
 ・I.Mさんより今回の指導案について
   ⓵特別活動の学級会活動指導案にした。
   ⓶授業を3時間扱いとし、「腕だけ散歩」を導入。
   ③今後学級活動の指導案を書くときに必要な項目を挙げた。枠として使ってほしい。
   ④<児童の実態>は、学校・学級に即した記述に変更するほうが望ましい。
   ⑤今回の<児童の実態>は、SCから見た発達的な視点のものになっている。
   ⑥1.5時間+1.5時間がよいと思うが可能か → 担任との話し合い等で可能
 ・今回の指導案は3時間扱いであること、腕だけ散歩が入っていることがよい。3時間扱いで1週間に1回の授業とすれば、その合間に担任からの「やってみた?」「やってみようか」などの働きかけを行うことができる。また教師と児童のコミュニケーションツールとして使うこともできる。
 ・SCだけでこの授業を行うのはむずかしい。
      → 担任との話し合いのもとでT1,T2と役割分担をして行う。
      → パワーポイントを使ってもっと細かいシナリオがあるとやりやすい。そうすると同じ授業が多くできる。
 ・指導案は、教育委員会などに対して提案をしていくときに使ってはどうか。
 ・提案:今回の指導案をもとにパワーポイントの原案を作り、それ にリフをつける。
 ・日心臨学会でのシンポジウムでは、この活動の取り組みを発表しては、どうか。シンポジウム後のことも考えておく必要がある。
 ・SCの研修会や教員の研修会で多くの人にタッピングタッチを知ってもらっておく必要がある。

※ 次回:6月23日(木)20:00~21:30 学校で使うTTに興味のある認定インストラクターが参加可能です。

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Being なストレスケアを子どもたちに

2022/05/03インストラクターより

4月28日(木)に学校で使えるTTプログラムを考える会が開催されました。
参加者は6名。

毎回まずはの近況報告ですが、それぞれの地域学校での様子が共有され、参加者は全国にちらばってはいるものの、同じ教育という場に関わっているという理解や連帯感につながる感じがします。以下はその様子。

・小学校ではコロナがまだ大変。重症化はないものの、感染や濃厚接触の児童は多く、時間外の電話対応(情報収集と判断)も行っている。(一方で)以前に比べるとコロナ対応に慣れてきている地域もある。
・TTに興味を持ってくれたSCコーディネータがいて、一歩踏み出せた感じがある。
・市教委とSCとの顔合わせの場で、希死念慮や自傷の増加の話題からTTのことも伝えた。「学級活動」の切り口からだと教員の反応が得やすい印象。
・緘黙ネットの活動 (114回目!) が、しばらくぶりに対面で行えた。
・看護学科の新入生の授業でTTを実施し、学生の反応も良かった。(50名ほど×2)
・前回の資料を読み込み、学校での授業イメージが湧いた。現場の養護教諭が抱いている「子どもたちなんか変だよね」「何かおかしい」に対し、学年・学級での取組みとして、具体的に出来ることとしてのTTはよさそう。
・昨年から家庭訪問で関わってきた生徒が登校を始めた。訪問時にはTTや腕だけ散歩もやっていた子。

5ステップ腕だけ散歩で、心身をゆるめたあとは、意見交換。

〇 中学校で実施する場合、アレンジするとしたら?工夫について

・何のためにするかなど先に頭で理解しないと乗ってこないかも?
・中学生でもまだ自我が育ってない印象があり、そのままでも案外いけそう。
*参照資料「感情語彙一覧」(共有) →言語化が難しい子は、その時の感情に当てはまりそうな言葉を伝えながら一緒に探っていくと本人も分かりやすい。

〇Being的という視点
・TTを他のストレスケア、リラクセーションと並べて紹介するとすると、TTはDoingではなくBeing的なもの。対処法であるDoing的なものだけでなく、対処法としても使えるが、やはりBeing的なケアが必要ということを伝えたい。
・自分は自分でいいんだよ、そのままの自分が大事、と伝えたい。
・心が落ち着いていく、癒されていく体験は、自分の力に気づかせる。そして、その力は相手にも使える。
・中学生には、「自分に力がある」ということも加えて伝えたい。
・TTは対処的にも使えるが、できれば継続していつでも使えるものとして伝えたい。
→朝の10分、午後授業の前などちょっとした時間を使った取り入れ方
→特別支援コーディネーターとのコラボや学級活動

〇TTの強み、特徴について
・(特別支援学校での経験から)言葉で表現するのが難しい子にも、TTは(TTの方が)分かりやすい。
・TTが取り入れられにくいのは、今の時代がdoing(追い立てられる感じ)だからかも。
・Beingといっても、瞑想のように「何もしない」のは難しい。TTは対処法(具体性がある)でもありながらBeing要素も大きいといえる。
・大学での授業では「対処法+その瞬間のリラクゼーション+関係性の構築」を意図したもの。実際の印象では特に関係性に寄与したよう。「初めての気がしない」等
・学生へTTを教えた際、家族にやってあげたいなど「人のために」という感想が多かった。「自分にもそういう力があるんだ」と気づく体験は貴重。

〇TTの宣伝⁉
・題材設定の理由が明確だと受け入れがよさそう。学習指導要領のベースがあると教員も納得しやすい。
・教員のTTに対する反応にはタイミングや相性もあるので、いろんな場面でトライを!

〇指導案について
・もう少し詳しい(台詞レベルまでの)指導案が欲しい。
・子どもの反応を見ながら進めることを考えると、細かく書くのは難しい側面もある。
・パワポを作ったら、もう少し実施しやすくなるのではないか。
・実際に自分たちで模擬授業をやってみることで、得るものがありそう!!
*指導案の最新バージョンの確認 

と、内容の記録を読んでいても熱心な意見交換があったことがわかります。「学活で使える授業案」を多くの方と共有できるまで、頑張っています!

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1学期が終わって、ようやく脱力してます

2021/07/24協会より

第3回学校におけるTTプログラムを考える会
2021年7月22日(木)19:30~21:30
参加者 6人

ちょうど学校がお休みに入ったタイミングで、忙しかった日々からようやく「は~っ、やっと終わってだつりょく~って感じですう」で始まりました。

 内容としては、一言近況報告のあと、「5ステップ腕だけ散歩」でほっこりしてから、学校現場におけるTTの活用や紹介の工夫の色々を紹介・共有することが続きました。以下は、話しに出た一部です。

① バタフライ・ハグについて(イグナシオ・ジャレーロ1998年考案)トラウマケアの方法のひとつ。
② アナMゴメス作の紙芝居「しんじゅがい とチョウチョのおはなし」が、コロナウィルス禍の子どもたちの助けにと、EMDRとマインドフルネスの手法を取り入れたお話しになっています。
③ インストラクターの杉山百合俊さんが、以前報告してくれていた小学生向けに心の授業で活用されていた方法で、TTの前後にボディイメージに色を入れて自分の状態の変化を見る方法を共有しました。身体イメージ彩色図法
④ 保健室で実施するTTの実践例(高学年男子でもクールダウンに有効、母との関係で悩んでいる女子の話を聞きながら、腹痛を訴える児童になど)が紹介されました。
⑤ たとえば、朝読時間のように短くて簡易にする感じでTTを実施できたらいいのではという案も。
⑥ 興味を持ってくれた担任のサポートで入りながらクラスで使ってもらう。授業としてするには、ちゃんと理解し身につけてから、と思うのが教師。反対に、個別に使うのは使い易いかも。
⑦ 養護部会、保健部会からの講座要請は協会にも過去かなりあり、受講の評価もかなり高い。
⑧ 「顔の表情5段階」や、「2次元のこころのダイアグラム」とかも使えるかも。

タッピングタッチもまた、日々大きくなってきているこどもたちのストレスや課題を軽減する助けとして、学校現場や教育関係機関で手軽に使えるようになればと思います。

そのためには、45分でできるプログラム(パワポ)を作って、インストラクターか、TTをよく知る教師やSCが実施できるものがやっぱり必要かな、という意見がでました。

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