タッピングタッチの効果や効用は、多くの人達の経験や様々な専門分野での利用を通して確認されてきています。ここでは、1)タッピングタッチを経験した人達の体験や感想、2)看護、医療、介護などのケアの専門分野での利用や効果、3)カウンセリングや心理療法での利用、4)学校や教育分野以外の専門分野での利用や効果、5)身体感覚や自律神経の変化のリサーチ結果、などをもとに、タッピングタッチの効果をまとめてみました。
1. 心理的効果
- 不安や緊張感が減り、リラックスする
- 肯定的感情(楽しい、ここちよい、気が楽になる等)が増える
- 否定的感情(不安、深刻、寂しい、自責の念など)が減る
- こだわりがほぐれ、積極的またはプラス思考になる
- とても大切にされた、いたわってもらった感じがする
- 幼い頃のことなどを思い出し、穏やかな気分になる
2. 身体的効果
- 体の緊張がほぐれて、リフレッシュする
- 身体的ストレス症状(体の緊張や痛みなど)が減る
- 血行がよくなり、身体が温かくなる
- 麻痺していた身体感覚が正常になる
- 副交感神経やセロトニン神経が活発になる傾向がみられる
3. 人間関係における効果
- 親しみがわき、安心や信頼感を感じる
- 話しやすくなる・話したくなる
- 場が和やかになり、交流が深まる
- 家族でのスキンシップや会話が増える
- 自立した関係でお互いがサポートしあえる
臨床的な利用からは、不安から来る緊張、うつ的な症状、トラウマ、神経症、心身症、不眠症等を含む様々な症状に対して、直接または補足的効果が確認されています。
神経生理リサーチでは、脳のα波とセロトニンが増加することが分かってきました。詳しくは、「セロトニン脳健康法」(講談社+α新書)などをご覧ください。