代表・開発者からのメッセージ

 


中川一郎

 

タッピングタッチ協会 代表
臨床心理学者 中川一郎

タッピングタッチに興味をもってくださって、ありがとうございます。

 タッピングタッチは、日本生まれで、開発からまだ16年ほどです。その間、社会情勢もずい分変わりました。タッピングタッチは、人や社会のニーズに応じた進化をしながら、草の根のように多くの人や家族に伝わり、様ざまな専門分野での利用も広がっています。

 そんなタッピングタッチとは、いったいどのようなものでしょうか?

 マッサージでも、施術でも、セラピーでもない。単なるリラクセーション法でもないし、瞑想やお祈りでもない。そして、子どもから高齢者まで、障害のある人でも一緒にすることができる。そのくらい簡単でありながら、心身共に、よい効果がたくさんある・・・

 タッピングタッチの理解は、人によって様々だと思います。私にとっては、希望と喜びの源泉です。

 人が人をケアするとき、そこにはとても素晴らしい光景が広がります。ふだんはストレスいっぱいで、眉間にしわを寄せ、微笑むことさえ忘れているかのような人でも、だんだんと優しい顔になり、笑顔が戻ってきます。

 しあっているうちに、安心や親しみを感じ、相手を思いやる気持ちが湧いてきて、一緒にいることやケアすることがとても心地よく感じられます。一人でも少人数でもできますが、みんなで集まってするとき、ほくほくとした畑のように、その場がとてもあたたかく和やかに成ります。

 このような光景を見るたびに、人は人によって傷つけられることもあるけれど、人を癒すのもまた、人の力なのだとしみじみ感じます。また、人は本来、明るく楽しく、思いやりのある素敵な存在なんだな、と感じて、いつも希望と喜びを感じているのです。

 ふれることには、心と体を癒す素晴らしい力があります。私たちはこの世に生まれた瞬間から、抱っこされたり、お乳を飲ませてもらったりするなど、人の手でふれてケアしてもらわなければ生きていけません。大人になると、人とふれ合う機会が少なくなりますが、私たちはいくつになっても、「ふれること・ケアされること」を必要としているのです。

 タッピングタッチは、私たちの中にある「元気であろうとする力」に働きかけ、本来の明るさや優しさをとり戻して、みんなで仲良く生活することの楽しさを思い出させてくれます。

 タッピングタッチが、あなたの人生をより豊かで健康にするケアとして役立つことを心から願っています。

中川一郎(一音)2017年4月11日

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プロフィール

中川 一郎(タッピングタッチ協会代表、臨床心理学博士)

カリフォルニア大学バークレー校、ロチェスター大学大学院を卒業。サンフランシスコ総合病院 (リハビリ主任), 立命館大学・心理教育相談センター (臨床心理士)、三重大学・国際交流センター(客員教授)、鈴鹿医療科学大学・臨床心理コース(教授)などを経て、現在、大阪経済大学人間科学部教授、タッピングタッチ協会(代表)、ホリスティック心理教育研究(所長)を務める。

タッピングタッチの開発者として,国内外において、心理、医療、看護、福祉、教育、被災者ケアなど、多岐にわたる場でホリスティック(統合的)ケアのアプローチに関する実践・研究・教育をおこなう。

著書には、『タッピングタッチ こころ・体・地球のためのホリスティック・ケア』(朱鷺書房2004)、『セロトニン脳健康法 − 呼吸、日光、タッピングタッチの驚くべき効果』共著:有田&中川(講談社2009)、『心と体の疲れをとるタッピングタッチ』(青春出版2012)、『あたらしい日本の心理療法−臨床知の発見と一般化』分担執筆(遠見書房2022)、『〈ふれる〉で拓くケア タッピングタッチ』 (北大路書房2022)他。

詳しいプロフィールなどはこちらへ ⇒ ホリスティック心理教育研究所

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