元気E通信 NO.251(新年のご挨拶)

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元気E通信 No.251   2023年1月5日
発行:一般社団法人タッピングタッチ協会
・ホリスティック心理教育研究所
www.tappingtouch.org info@tappingtouch.org
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< 新年のご挨拶 2023  中川一郎 > 

新年あけましておめでとうございます。
みなさんは、どのような新年をお迎えになったでしょうか?

ぼくは、良い天候に恵まれて、平穏でここちよいお正月を迎えられたのですが、このさりげない平和や静けさ、そして暖かくしておいしいものを頂く、というふだんあたりまえに思っていることが、とても貴重でありがたいことであることを、深く感じながらの時間でした。長く生きてきて、ようやく物事の本質をみきわめたり、何が大切なのか感じられたりできるようになってきたことも、ありがたいです。去年の暮れから年頭にかけての数日のように、今ここを、そして一日一日を大切に生きたいと感じています。

世界的には、コロナが一段落したかとおもいきやウクライナ侵攻をはじめとした戦争が勃発し、台湾有事などを含めた不安定な社会状況のなか、気候変動による自然災害もあいつぎました。国内では、世界から取り残されたかのようにコロナが蔓延し、病気、物価の上昇、円安、経済の低迷、病人・死者の増加(超過死亡、2~3割増)など、たいへん厳しい一年でした。

そんな世界・国内状況のなか、タッピングタッチの活動はどうだったでしょうか? まだまだ新型コロナの影響によって講座や研修の機会が限られているなか、勇敢なインストラクターさんたちは、めげずに講座や体験会を開いてこられました(笑)。認定インストラクター養成講座も、オンライン研修も取り入れながら、無事に進行中です。

そして、子育て支援としてのオンラインでの「タッピングタッチで家族のじかん」や会員向けの「タッピングタッチの集い」 、またインストラクター対象の「看護職としてのTT活動を語る会」や「学校現場で使えるTTプログラムを考える会」はもう一年以上継続しています。そして関西でのタッピングタッチ・フレンドシップのセルフケアの会や、インストラクターがTTのガイドを練習する「とりあえずやってみよっ会」など、ほんとうに様々なオンラインでの活動が継続しています。

また、こんな時だからこそ、と8月には「タッピングタッチ全国大会:ケアする全ての人々へ ~集まろう、話そう、ケアし合おう~」+「5ステップ腕だけ散歩をマスターしよう!」も開催されました。こちらもオンラインと対面のハイブリッドでしたが、インストラクターさんの献身的なサポートとTT協会のスタッフの努力によって、とても実りのある集いになりました。

さらに去年の10月には、タッピングタッチの本が北大路書房から出版されました。約20年の実践、学び、気づきなどを凝縮したもので、この厳しい時代におけるタッピングタッチの役割や希望を感じられるものだと感じています。僕自身、この本に2年近くの時間と労力を費やし、仕事をかかえながら、ときにつらい作業であったときもありましたが、多くの執筆者と協力者に恵まれて、とても素晴らしい本になり、世に出せたことを心から感謝しています。

そして、2023年はどんな一年になるでしょうか? 

まず、ぼく自身のこととしては、心身のケアと体調管理が大切だと感じています。そのためにも、朝の座禅と読経、バランスのとれた食事、運動、睡眠は欠かせません。そして、なんでも無理をせず、楽しくものごとにとりかかるようにしています。無理したり、いやになるようなことをしていたら長続きしません。なるべく、自然にしたくなるように、自分をケアしながらとりかかるように心がけています。やはり、「ゆっくり、やさしく、ていねいに」ですね。

そしてタッピングタッチの活動として、まずは、この年頭のご挨拶をみなさんにお送りすることです。そして、今年は2回にわたっておこなう予定の認定インストラクター養成講座、それから8月のTT全国大会に向けて、みんなで準備をしていきましょう。

また、とても素晴らしい出版社の北大路書房のスタッフの方々によって、丁寧に編集され、とても大切に出版してくださった本と、そのご縁を大切に、一つひとつ種まきをしていきたいと思います。その一つとしては、10月の出版記念イベントを皮切りに、もうすでに福祉と教育に関してのシリーズ企画をおこないましたが、今年も1月の「子育て家族支援(1月14日)」をはじめとして、介護、心理、医療・看護と4月まで続きます。

他にもたくさんありますが、このくらいにしておいて、一つ新しい企画をお知らせしておきたいと思います。これまで、タッピングタッチは、福井幹さんの音楽と共にきましたが、今回、新しいアルバム(CD)がまとまってきました。販売予定は5月で、まだもう少し時間がありますが、とても素晴らしい内容ですのでご期待ください。僕自身、編集作業などにとりかかっていますが、聞くだけで感動し、涙したり癒されたりしています。

書き出すと、お伝えしたいことがたくさんあるのですが、このご挨拶のまとめというか、新年に向けての大切なメッセージとして、上記した北大路書房の本「<ふれる>で拓くケア タッピングタッチ」の一節を引用して終わりたいと思います。この本には、タッピングタッチの大切なこととして「気づき・マインドフルネス」のことが含まれているので、そのことも含めて役立てて頂ければ嬉しいです。

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 私は、人類がこの厳しい時代を乗り越え、健康で豊かな生活や社会をとり戻していくために、「ゆっくりする」ということが大切だと感じています。ゆっくりすることで、いろいろなことがよく見えてきます。そして、見えてくることで大切なことは、心で見えるものでしょう。ゆっくりすることで、大切なことに気づいていく、ということだと思います。
 タッピングタッチでは、相手をゆっくり、やさしく、ていねいにケアします。その行為とその時間が、私たちをゆっくりとさせてくれます。そして自然に、素朴な気づきを得ることが多いのです。相手を愛おしく感じたり、一緒にいることの大切さを感じたりします。忙しい日々の生活の中で忘れがちなことに自然に気づいたりします。
 ゆっくりすることによる気づきは、素朴であたりまえのようでありながら、生活や人生にとって大切なことが多いのです。私たちは、ゆっくりすることで、心身の健康をとり戻し、地球の貴重なリソースを大切に使うことができるでしょう。そして、気づきを活かして生きることで、この厳しい時代を乗り越えていけると思うのです。

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また今年も、めげずに、楽しく一歩一歩、一つひとつ種まきしていきましょう。
みなさんとまたお会いできることを楽しみにしています。

中川一郎(いちおん)

★オンライン・タッピングタッチの集い
日時:1月9日(月)10:00~13:00
対象:会員 タッピングタッチ協会の会員であれば、誰でも参加できます。
定員:30名
参加費:無料
ファシリテーター:中川一郎・祥子

1年のスタートをタッピングタッチで、ご一緒に!!
集いの中身は、コロナ禍でも互いにケアし合えるよう「セルフケア(腕だけ散歩、ねこの足ふみバージョン)」を一緒にしたり、各地での活動の様子を伝えあったりします。和気あいあいとした時間を一緒に過ごしましょう。

参加方法:
1)Zoomが使える(ダウンロードか、ブラウザからの参加)デバイス(PC:ウエブカメラ、マイクとスピーカー機能が必要です)、タブレット、またはスマホ(固定できること)があり、安定したWiFi環境で、午前10時から12時までネットが繋げられること。
2)参加型です。腕だけ散歩やセルフケアをするので、画像はオンにしてください(休憩は適宜とりますし、トイレ離席はOK)。

申込み:Peatixより https://ttgathering202301.peatix.com
申し込まれた方には、Peatixから届いたメールの指示に従って、当日ログインしてください。

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