活動レポート(ブログ)

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素敵な笑顔を@学童にて

2017/01/07中川一郎より

明けましておめでとうございます♪

 新年の挨拶はメルマガで書きましたので、重複しないようにと思いますが、みなさん、よい新年をお迎えになりましたか? 
 ぼくは、肋骨の骨折から2週間以上たち、順調に回復しているようですが、まだまだ痛みが残っていて、骨はまだだよ~、まだ柔らかいよ~と伝えてくれています。去年、ちょうど自分の誕生日の日に骨を折りましたから、やはりなんか意味があるんだろうな~と、観念して「ゆっくり、やさしく、ていねいに」を実践しています^^
 さて、一月の企画など、お知らせしたいことがいくつもあるのですが、年頭においてこのメールでは、昨日の体験会、タッピングタッチ事始めのようすと感想をお知らせしたいと思います。 
 昨日は、ネパール支援の関係で知り合って、一昨年の全国大会でネパールの被災状況を展示してくださった後藤一幸さんの依頼で、地元の学童でタッピングタッチの体験会をしました。後藤さんとは、去年、一緒にカンボジアへ行ってタッピングタッチの種まきを手伝ってくださり、インストラクターではないのですが、タッピングタッチのよき理解者です。 
 朝、地元インストラクターの稲垣さん、儀賀さん、山田さん、竹下さん、そして祥子さんとぼくを含めて、総勢6人で9時半に集合。一緒に近くの神社で初詣をして、10時からの体験会に挑みました!^^
 学童の建物に入ると、それほど大きくないところに、いるわいるわ、約80人の子供たち。わざわざ参加してくださった約6名のスタッフを含め、タッピングタッチは初めての人ばかりで、興味しんしん。小学の低学年が多く、ぼくたちもどんなことになるのやら、ワクワクドキドキ♪
 まずは腕だけ散歩。そして「ためしてガッテン」などのビデオを観てもらってから、体験型のデモをして、そして基本型を一緒に。すぐにつかれた~とか、落ちつかない子供とか、気がちってしまう子供とか、いろいろでしたが、さすがベテランのインストラクターさんたちの手直しとやさしい関わりが功をなして、いい感じで体験が進みました。
 ガッテンを観たので、してもらうとすぐに眠くなると思った子供は、してもらいながら、まだ眠くならない・・・とかカワイ~!
 そして、交代しての体験は儀賀さんにお願いしたのですが、歌と動作をまじえた遊びも入れられて、子どもたちはまたまたノリノリに♪(一昨年の全国大会懇親会のあの人です!) そして、小学生の低学年が多かったのですが、無事にお互いをケアすることが出来ました。スタッフの方々も、タッピングタッチのことをしらなかっただけに、ちょっと心配されてた感じもありましたが、終った頃にはみなさんニコニコ顔。
 そして、あと2~3分で終わりましょう、というところで、一言話させてもらいました。事前にあまり考えていなかったのですが、よし伝えてみようと思ったのは、二つのことでした。ランチをひかえてバタバタし始めていましたが、静かにしてもらって、下記のようなことを話しました。

『今、社会にはたくさんの人がしんどい思いをしていて、笑顔を忘れてしまっている人が多くなっています。みなさんはどうですか? みなさんは、まだ小さいのでやさしく、素晴らしい心があるので、その心を大切にして、ステキな笑顔を忘れないようにしてくださいね。
 そして、もう一つ、心の余裕がないと周りの人がつらい思いをしていても、なにもしないことが多くなっています。となりにつらい思いをしたり、病気をしている人がいても、声もかけずに通り過ぎてしまうことはないですか? 人が人に対して手を差しのべる、なにかしてあげるって、とても大切なんです。あなたの優しい気持ちやあたたかいい気持ちを大切にして、人に手を差しのべてみてくださいね。
 そんなときに、タッピングタッチはとっても簡単でしやすいので、よかったらしてあげてください。今日は、できたら家に帰ってから、お父さんやお母さん、またはおじいちゃんやおばあちゃん、兄弟にしてあげてみてください。きっと喜んでもらえると思いますよ。』

 要約ですが、このようなことを話しました。小学校の低学年の子供たちが多かったのですが、静かにしっかりと聞いてくれた感じがありました。そして、後で思ったのですが、たくさんは伝えられない、でもこの子たちに一番大切だと感じること、ぼくが一番伝えたいと思ったのが、この二つだったのです。

 笑顔、ほほえみ、やさしさ、おもいやり・・・ そういったことが、やはり今僕たちの生活や社会に必要だし、タッピングタッチで感じたり伝わっていって欲しいことの本質って、やはりこういうことなんだな、って確認するような思いです。ごまかしのきかない、素直な心をもった子どもたち80人を目の前にして、1人の大人として、ぼくが正直に心をこめて話したいことがこの二つだったことに意味を感じています。
 そして、この体験会が11時半におわり、四日市の事務局で持ち寄りの新年会がありました。そこには、美味しいものが沢山並べられ、ノンアルコールビールとアップルタイザーでの祝杯で始まったお祝いとシェアの時間はまた素晴らしいものでした。
 もちろん、食べ物は楽しみの一部ですが、一緒に良いことをして、その喜びをシェアできることの喜びを深く感じる時間でした。タッピングタッチはとても素朴です。この日も、みんなボランティアです。最後に、この子たちが丁寧にみんなで「ありがとう!」を言ってくれた以外、特別な認識も、表彰も、利益もなく・・・でも、子どもたちとのふれあいや優しさにふれて、お互いをケアすることで、みんなが幸せを感じ、それを共有できる。こんな素敵なことってないな~って。

 これを読んでくださった皆さんもそうだと思いますが、その素朴なおこないを大切に感じ、そこから喜びを感じとる素直な心があっての体験だと思います。今、世の中はお金を中心とした自分のことだけ考えていればいいような社会が広がっていますが、ぼくは、こんな素敵な仲間が増え、楽しみと喜びが共有できることに心から感謝しています。

いちおん (中川一郎)
2017年1月7日

心にはいつも喜びを

2017/01/03中川一郎より

さて新年のお年玉として、
哲学者ニーチェの素敵な言葉をシェアさせてください。

『利口であれ。
そして心に喜びを抱け。
できるならば賢明でもあれ。
そして心には、いつも喜びを抱いているように。

これが人生で最もたいせつなことなのだから。』
「ニーチェ 勇気の言葉」より

私にとって、「心にはいつも喜びを」という呼びかけは、とても心に響きます。紛争、テロ、災害、貧困、病気など、世界の厳しい現状を思うとくじけそうになることがありますが、この言葉を思い出すことで心に喜びをとり戻すことができます。

最近は、タッピングタッチのエッセンスを表現するときに、「ゆっくり、やさしく、ていねいに」という言葉を使うことが多くなってきました。この中には「喜び」という言葉は入っていませんが、ゆっくり、やさしく、ていねいにお互いをケアするとき、人は心の安らぎをとり戻し、感謝とともに喜びを感じられていくように思います。

そして、もう一つ大切な言葉をシェアさせてください。

『思いやりや愛は贅沢品ではありません。
それらは自分の内と外の平和の源として、
人類が存続していくための必需品なのです。』
ダライラマ14世

こちらもとても心に響く言葉ですね。世界は今、次期米大統領のトランプ氏の影響もあって、「自国第一主義」に傾き始めているかのようですが、今こそ「思いやりや愛」を持って、お互いを尊重し、支え合っていかなければと思います。

また、相手をケアすることを「思いやりや愛」の表現としてとらえるならば、「ケアし合うことは必需品である」とも言えるでしょう。
タッピングタッチは、シンプルで誰でもが、お互いをケアできる方法として広まってきました。人々が日々の生活の中において、お互いをケアすることを必需品と感じ、思いやりや愛を持って支え合っていけることを心から願います。

タッピングタッチは元々、災害などの多い時代に入って何かたいへんなことがあっても、お互いケアし合って支え合い、厳しいときをのり越えていけるように、との思いから生まれてきました。そして大きいところでは、東日本大震災、そして最近では熊本地震など、様ざまな形で活用されてきました。

タッピングタッチをしたり伝えたりすることを「種まきする」と言ったりしますが、心理、教育、看護、介護、災害支援など、様々な分野で広がりをみせています。その広がり方はとても地味で、草の根が広がるように、じわじわと育ち広がっています。

今年も、ますますタッピングタッチによる活動が活発になり、より多くの人がケアし合い、思いやりと愛、そして喜びの心をとり戻していかれることを、心から願っています。

中川一郎
2017年 1月3日

ライフエクササイズ

2008/02/28中川一郎より

Life Exercise からだに気づく・いのちにふれる @京都(2/28)
   〜体と心がまるごと喜ぶシンプル・エクササイズ〜

   日時:2月28日(土)9:30〜17:00(9:10〜受付開始)
   場所:アスニー山科(京都市生涯学習総合センター山科)
   講 師 : 伊東 不学 (新体道 道守・インストラクター)
        中川 いちろう (臨床心理学者)
        渡辺 繁 (新体道インストラクター)

  

新体道

  

  

2007年4月タッピング・タッチニュース

2007/04/15中川一郎より

★ニュース#1 (NHK放映)

NHK三重が制作したタッピングタッチに関するニュースレポートが、輪島での震災があった翌日に放映されました。これは、タイミング的には偶然だったのですが、その後全国の朝のNHKニュースでも放映され、災害時においてこころのケアとしての利用のあり方が紹介されました。

見られた方はおわかりだと思いますが、取材は、三重大学、神戸、淡路でおこなわれ、新潟中越での避難所でのタッピングタッチの風景なども織りこまれています。6分ほどのレポートですが、災害において、お互いのケアの大切さが伝わるものでした。

現在、三重大学の災害支援チームと連携をとりながら、輪島への支援の在り方を検討中です。現地では、ノロウイルスが蔓延したりして、なかなか連携が難しいのが現状ですが、近く心のケアのサポートに入りたいと思っています。ボランティアに興味のある方は、ぜひご連絡ください。

★ニュース#2 (仙台・インストラクター)

仙台では、3月31日にタッピングタッチ・インストラクター上級講座が開かれ、翌日の4月1日には、認定テストの後、16人の認定インストラクターがうまれました。これは、DICTカウンセリング研究所との連携で可能になったもので、南は九州、北は青森の方まで来られていましたので、これからの動きが楽しみです。

ほかの地域でも、あとは認定テストだけの方もたくさんおられますので、各地域でのスケジュールを予定しています。興味のあるかたは、積極的にご連絡ください。

★ニュース#3 (カナダ・バンクーバー)

4月3日から9日までカナダのバンクーバーに行き、非営利団体である日加ヘルスケアソサエティーと日系ボランティア団体「隣組」を訪問。タッピング・タッチを紹介してきました。

日加ヘルスケアソサエティーは、日本語を話す・または日本の文化的背景を大切にする人々の心身を、より健康にすることを目指して設立された非営利団体で、2005年度からカナダ在住の日本人向けに、健康に関する講座を提供してきています。「隣組」は日系ボランティア協会で、日系人・日本人のためのさまざまなケース相談、 専門家の紹介、お年寄りのためのプログラム・イベント・サポートサービスを行っています。

二つの団体のスタッフや理事の方々は、タッピング・タッチが、バンクーバーに住む日系人・日本人にとっても、いい効果や活用をされるだろうと、今後の連携や講座実施に積極的でした。米国のサンフランシスコで似たような団体に関わっていた私たちにとって、異文化に住む日本人や日系人のストレスは理解できますし、タッピング・タッチが活用されていくのが楽しみです。

★ニュース#4 (仙台・高齢者介護セミナーとボランティア)

4月22日に、再び仙台にて講座がおこなわれ(日総研ホームページ、下記参照)、その前日に養護施設(天使園)へタッピングタッチによるボランティアをしにいきます。先日インストラクターになったかたも来られることになっています。最近は、神戸アドベンティスト病院のように、ボランティアの場所が増えてきていて、いろいろと楽しみです。こちらへの参加に興味があるかたは、ご連絡ください。

タッピング・タッチ、コスタリカ、そして平和憲法

2006/09/08中川一郎より

私の専門は臨床心理学です。20年以上にわたって米国で暮らしていたのですが、6年ほどまえに帰国して、熊野の山間部での生活を中心に活動しています。最近、世界遺産に登録された熊野古道の近くです。

米国では、臨床心理学者として仕事をしていたのですが、様々な仕事や体験を通して、「いくら理論や学問が発達しても、いくらたくさんの治療者や施設を増やしても、病を持った人たちは減らない」ことに気がついていきました。ご存知のように、米国は心理学や臨床の分野でも長い歴史があり、理論や研究の積み重ねはもちろんのこと、資格をもったカウンセラーやセラピスト(心理療法士)がたくさんいます。精神科、心理学、ソーシャルワーク、家族療法士など、さまざまな分野の専門家がいて、トレーニングや研修制度なども充実しているため、安心してクライアントを任せられる人たちも多いのです。それにも関わらず、社会全体でみると、病気の人たちは後をたたないのです。
 これまで米国では、Community Mental Health Center というものがたくさん設立されてきました。これは、ケネディ政権のころに、市民の精神衛生の大切さを認識したことによって全国規模で作られたのですが、予防的な働きも含めて、地域社会の精神的な健康にとても貢献してきました。しかしながら、米国は国家予算の半分を軍事にまわすような国になり、福祉や教育などへの予算が削られることによって、Community Mental Health Centerのあり方も徐々に変わっていったのです。残念ながら、現在は、大切な予防的なサービスはほとんどなくなり、重病の患者をみることが主になってしまっています。病気が重くなければ診てもらえないのが現状です。
 
 とにかく、「いくら施設や治療者がいても病人が減らない」という現実をまのあたりにして、私はこれまでの「治療モデル」には限界があり、ホリスティック(統合的)な視点をもったアプローチが必要なこと。さらに「個人、家族、そしてコミュニティが、自分自身で本来の健康を取り戻していくためのサポート」が何より必要なのだと確信するようになりました。このような背景や気づきをもとに、ケアしあうことによって、誰もが健康であれるような技法を開発できないかと試行錯誤を続けました。そして、多くの人たちの経験やフィードバックをもとに開発したのが「タッピング・タッチ」という技法です。
この技法は、不安、緊張、ストレス症状などを軽減する効果があり、関係性の改善などにも役立つため、様々な分野での利用が広がっています。最近では、看護における利用も注目され、がん看護やホスピスケアへの応用が試されています。教育では、保健室でのこころのケアとしての利用や、カウンセリングルームでの利用も効果的です。また、タッピング・タッチは、そのシンプルさや高度のトレーニングがいらないことなどもあって、災害支援などにも有効です。その為、これまでも国内外で紹介しているのですが、今年の春はコスタリカへ行って紹介してきました。

コスタリカは、内戦をなくすためには軍隊をなくすことだと気がつき、1949年に常備軍を廃止した国です。国の安全や防衛のために、警察と国境警備隊がありますが、あわせて数えても1万人に満たないような規模のものです。そして、教育こそが国づくりに大切だということで、軍事費をそのまま教育に回すことに決め、基本的には今も同じような政策がとられています。
先ほど米国のことを話しましたが、コスタリカは米国とはまったく正反対の国だと言えるでしょう。米国は、軍産複合体が政経の中心を握り、戦争をしていないとやっていけない国です。コスタリカは、軍事費に税金を使わず、軍隊なしでも国が安全でいられることを示し、中米の平和に貢献してきました。人口400万の小さな国ですが、平和への貢献度の高さでは、米国よりも重要な国だと思います。
そんな国に2週間ほど滞在したのですが、タッピング・タッチはコスタリカでも好評でした。実は、平和憲法にかんするドキュメンタリーのための取材が主な目的で行ったのですが、タッピング・タッチに興味を持った女性達が、コスタリカや中米でも役立てたいからと、ワークショップを設けることになったのです。運良く、コスタリカの「チャンネル6」という番組から取材があり、朝の健康関係の番組で放映され、急遽おこなった3時間のワークショップには、40人以上の人が集まりました。
思っていなかった以上の人が集まってくださり、使った場所が一杯になってしまったうえに、夜の6時から9時までの3時間の講座だったのですが、最後の最後までみなさん熱心に参加されていました。彼らの話すスペイン語はまったく出来ないのですが、同時通訳のできる方がついてくださって、本格的な講座がもてたのはありがたかったです。

 そのほか、リンコン・グランデ高校へも訪れ、紹介することができました。貧困や犯罪がはびこる地域で、生徒たちの間での暴力なども絶えない学校なのですが、不安や否定的な感情を軽減する効果のあるタッピング・タッチはとてもよく受けとめられました。
実際には、校長先生と生徒指導の先生に説明し体験してもらってから、30人ほどの学生のいるクラスを訪れました。もちろん始めは「これなに?」って感じでしたが、しばらくして分かってくると、とっても楽しそうでした。「帰ったら家族の人たちにしてあげたい」という感想や、質問をしに来てくれた生徒が多かったのが印象的でした。体験された先生方の感想としても、子ども達の関係作りや暴力の軽減などにも役立ちそうだとのことで、継続して関わっていきたいと思っています。国の進めている平和と人権教育の導入はまだこれからとのことでしたので、これからが楽しみです。
あとほんの少しだけ、先に書いた平和憲法に関するドキュメンタリーですが、コスタリカの元大統領カラソ氏やノーベル平和賞受賞者のウイリアム氏などとのインタビュー、それから一般の人たちや学生達の街頭インタビューなども収録でき、とっても収穫の多い旅でした。
コスタリカは平和教育と軍隊を持たない国であり、今の日本の私たちにとても大切なメッセージを持っています。高校生達にインタビューするチャンスもあったのですが、軍隊がないことによる安全性や話し合いによる解決の方法などを語ってくれて、彼らの存在に感動しました。
ご存知のように、日本では、憲法を変えようとする動きが大変強まっています。9条を取り除き、集団的自衛権を認めることで、米国と一緒になって戦争していく国になることが懸念されています。教育基本法も変えることで、再び愛国心を植えつけ、国家への忠誠心と戦争を肯定する考え方を共有させようとする動きもあります。そんな中、平和と人権を守りたい人たちがいろいろな働きかけをし始めているのですが、私もその一人です。

タッピング・タッチは、人々の心をケアすることによって、社会の調和や健康を促進しようとするものです。そして、ドキュメンタリーは、本当のことを人々に知らせることによって、戦争をする国へと逆戻りし、再び悲惨な道を歩まなくてもよいようにしょうとするものです。一見、まったく違ったもののようですが、ホリスティックな視点からは、密接につながっていると感じています。

 タッピング・タッチ www.tappingtouch.org
 あなたの平和憲法を知っていますか? www.earth-citizen.org