活動レポート(ブログ)

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TTスタディフォーラム「教育現場でのタッピングタッチ活用について」

2025/06/03協会より

――2025年5月18日(日)TTスタディフォーラム報告――

今回のTTスタディフォーラムのテーマは「教育現場でのタッピングタッチ(TT)活用について」でした。

当初は参加申し込みが少なく、開催が危ぶまれる状況でしたが、直前の呼びかけに12名のインストラクターが応じてくださり、無事に開催することができました。教育に携わる方、子どもの発育を気にかける方、人を支援する方、参加者ひとりひとりにとって、持って帰るものがある刺激になる時間となったようです。

フォーラムは、恒例の「腕だけ散歩5ステップ」でスタート。日ごろの疲れを癒し、リラックスしたところで、今日の気分を花や空模様になぞらえてシェアする“チェックイン”を行い、ぐっと参加者の距離が縮まったところで、今回のゲストの1人、伊藤美知代さんから話題提供がありました。

伊藤さんは、スクールカウンセラー、巡回相談員、教育相談員として幼児から中学生までの子どもたちと保護者に関わってきました。「見て感じたことをそのままお話します。エビデンスはないのですが……」と前置きされながらも、他の参加者が何度もうなずくような、現場でのリアルな子どもたちの姿を共有してくださいました。

以下は、後日ご本人がまとめてくださった内容です。

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最近気づいたことがあります。発達の変化が大きい時期――小学校3~4年生、中学校2~3年生の頃に、何らかの課題を抱える子どもが多いのですが、その相談を受けていた子どもたちの中に、「えっ?」と思うようなよい良い変化が起こることがあります。

「何かありましたか?」「何かしましたか?」とお母さんに、詳しく尋ねてみると、「子どもの髪の毛を毎晩丁寧に乾かしてあげています」「週1回、こちらから誘って爪を切っています」など、身体的ふれあいがあったことが語られました。
本来、0歳から3歳くらいまで、養育者との身体的接触は子どもたちにとって不可欠なものです。でも何らかの事情で、養育者の調子が悪かったり、子どもさんが障害をもっていてその時期接触を求めなかったり、兄弟に遠慮していた子もいるかもしれません。いろいろな事情があって、身体的接触が持てなかった子が多かったのではないかと思います。

私たちスクールカウンセラーや相談員は子どもたちに言葉で話してもらおうとしますが、問題を抱える子どもたちは、言葉よりふれあいを求めている子が多いのではないでしょうか。安心・安全という包まれるような感覚が、まだ満たされていないような気がしてなりません。

2017年頃、スマホやタブレットの普及がすごいい勢いで伸びました。その年に生まれた子たちが今年8歳になります。今のこの年代以下の子たちを見ていると、“生きている人”(肉体を持った人)と言葉で相互性のある会話をすることがとても少ないのではないかと感じています。さらにコロナ禍に、人との距離をとることが日常となり、マスクで表情も見えにくくなりました。親子間、大人と子ども、子ども同士のふれあいが減ってしまいました。スクリーンを用いることが多くなり、“生きている人”とのやりとりが減ってしまったように思います。

先日、一音さんが支援に行かれた2007年の新潟県中越・柏崎市地震の時のビデオを見てびっくりしました。被災して間もないころの園児たちの様子ですが、前で話す一音さんの方をしっかり見て、静かに集中しているのです。今ではあまり見られない光景でした。特別な状況とはいえ、「やっぱり、スマホやタブレットに頼らず、また距離を取らず、ふれあいのある子育てをされていると、自然と、前に立った人の話を静かに聞くことができるんだ」と衝撃を受けました。

私たちは皮膚一枚で自分自身と外界が隔てられています。その皮膚の部分を、人に触れられることで、自分を体感することができると思います。つまり自分をしっかりと感じることができると思うのです。発達や、自我を確立していくためには、人との触れあいなしにはできないのではないでしょうか。タッピングタッチの素晴らしさは、ふれ合う関係性の中で「等身大の自分を感じさせてくれる」「縮こまってしまっているときには、等身大に戻してもらえる」ところだと私は思います。自分の身体的感覚があってこそ、相手の痛みもわかるのだと思います。

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伊藤さんの話の後、色々なコメントがありました。以下は抜粋です。
・大学院生に傾聴を教えているが、「ふれる」ことは禁忌です。でも、なんとかふれることの大切さを教えたい。
・発達の課題のある大人の就労支援をしています。生身の人間相手のSST(ソーシャルスキルトレーニング)が困難な中、VRで状況別に人との関わりを学ぶ教材が出てきているが、やはり核になる、感覚に働きかける支援をしたい。
・コロナ禍を経て、発達障がいの相談が増えたが愛着の問題が背景にあると感じる。特に身体的ふれあいがない、情報に振り回され、トライ&エラーがない子育てが多い。「発達支援」ではなく、その前に「子育て支援」が必要だ。語りかける、関わる子育てが必要。AIの子育ては、自閉症の子育てに似ている:正解を子どもに教えようとする。原点に返った子育て:タッピングタッチが伝えることを大事にしたい。
・中学校の保健室には、言葉にできない子、自分で思いを処理できない子が多く来る。関わりにくいため、こぼれていく感覚がある。自分の中の気持ちや感覚を、大人との関わりが少ないために、自分の中で育てられていない。関わりたいけど、関われない。「あー遠ざかっていっちゃう・・・」と思うことも。タッピングタッチでなんとか関わっているけれど。。。
・義務教育の場であれば、自分をいい方向に育ててくれようとする大人が沢山いる場所なので、チームで学校でこぼれていきそうな子どもたちを支えられる場だと思う。課題を解決しようとするばかりでなく、支援がいい方向にいく俯瞰した視野を忘れず、タッピングタッチの基本姿勢を伝えられたらと思う。

などなど、伊藤さんの話しに刺激を受けて、教育現場の色々とやはり大事にしたい「関わること」「ふれあうこと」がコメントされました。

そして休憩をはさんで、角田圭子さんからSC(スクールカウンセラー)をしている小学校での実践報告がありました。この報告は、9月27日(土)に『学校で使えるTTプログラムを考える会』が、日本心理臨床学会の自主シンポジウムで発表する内容の一部になります。

小学4年生向けで、45分の授業でタッピングタッチの基本形を実際に児童にやってもらう内容は、とてもチャレンジフルだったと思いますが、うまくされていました。4クラスで実践し、前後の変化を統計処理し、児童の感想をAIで要約。タッピングタッチが大切にしている特徴や効果が、しっかりと出ていることが分かりました。

報告後、一音さんからパワーポイントの作り方や改善提案など少しフィードバックがありました。

また参加のお二人からは異口同音に、学校の授業でタッピングタッチを導入するハードルや壁が沢山あると思うので、実践するにはそのあたりをもう少し聞きたいのと、授業した後の継続活用についても大事なので気になるとのことでした。これらのコメントは自主シンポジウムでも出そうな大事なコメントや質問となるので、『学校で使えるTTプログラムを考える会』では、全体の流れの中でカバーされるように検討していく予定です。『考える会』では、過去3年間に学校現場にあるハードルをいかにクリアするかについて意見交換し、方法をいろいろと考えてきたので、その難しさを他のインストラクターと共有できたことはとても良かったと思います。

今回の発表が最終の形ではなく、参考モデルとなって、子どもたちにタッピングタッチを伝えていく方法を今後も検討していきます。興味のある方はぜひ、第4木曜日の夜8時から9時半までの集まりに参加してもらえたらと思います。

ということで、非常に中身の詰まった有意義な2時間半でした。

中川祥子(SSW、協会事務局長)

『学校で使えるTTプログラムを考える会』
毎月第4木曜日 20:00〜21:30開催 対象:認定インストラクター

6月のお申込みはこちらー>https://ttprogramatschool202506.peatix.com

 

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全国高等学校総合文化祭で、タッピングタッチ

2025/04/07協会より

懐かしい情報が事務所の奥から出てきたので、みなさんと共有します。

毎年8月に開催される全国高等学校総合文化祭をご存じでしょうか?
全国高等学校総合文化祭(通称:全国総文祭)は、「文化部のインターハイ」とも呼ばれる、国内最大規模の文化の祭典です。各都道府県持ち回りで開催されます。

東日本大震災から3年後の2014年、第38回大会は被災地に隣接する茨城県で開催されました。その初日、記念講演に登壇されたのは、当時高校教師でありタッピングタッチ認定インストラクターの更科幸一さんでした。「思いやりのある社会をめざして~今、私たちにできること~」と題し、高校生たちにタッピングタッチを紹介し、実際に体験してもらいました。

↑タップでPDF拡大します

高校生たちは、手の指先で軽く触れ合うタッピングタッチを体験し、とても静かで、あたたかな時間を持ち、心でも体でも感じてくれたようです。高校生のレポートはPDFでお読みください。ー>全国高等学校総合文化祭2014PDF

タッピングタッチは、災害時にNHKや地元メディアでも取り上げられ、避難所でも活用されています。
あさイチ NHK更科さんも、東日本大震災から2週間後にNHK「あさイチ」に生出演し、タッピングタッチを実践されました。
各メディアでの紹介はこちらのページでご覧になれます。ー>https://www.tappingtouch.org/?page_id=93


災害時だけでなく、日常に子どもから大人まで実践できるタッピングタッチを体験してみませんか?日常で活用していれば、もしもの時に、お互いに支え合いケアし合うことがとても自然にできることと思います。

ご自宅から気軽に参加できるオンライン体験会も毎月開催されています。
イベントカレンダーより、ご都合のよい日程を選び、ご参加ください。
イベントカレンダーはこちらー>https://www.tappingtouch.org/?page_id=59

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開発者中川一郎さんから学ぶ”タッピングタッチセルフケア&マインドフルネス”

2025/03/13協会より

どなたでも受講できる「基礎講座B」が3月22日にオンラインで開催されます。
詳細・お申込みはこちらー>https://ttbasicb202503.peatix.com

基礎講座Aではペアでのタッピングタッチの基本を学び、基礎講座Bではセルフケアに重点を置いています。以前は基礎講座Aから順に受講していただいていましたが、コロナの影響で対面講座が難しくなったため、また、セルフケアを必要とする人が急増したため、2020年9月よりタッピングタッチが初めての方も基礎講座Bから受講可能になりました。

「ゆっくり、やさしく、ていねいにタッピングタッチをするとき、自然にマインドフルネス(気づきのある静かな状態)になるのです。」
2022年発行『<ふれる>で拓くケア タッピングタッチ』中川一郎編著 北大路書房

2年前より、基礎講座Bにマインドフルネスについての学びも盛り込まれました。
初めての方も、リピーターの方もぜひご受講ください。

ご感想を一部、紹介します。
・体がとてもゆるんで、すごくよい時間でした。また参加したいと思いました。

・デモンストレーションなどが、受講生が見やすいように意識して全身が見えるように配慮してくださり、とても助かりました。
・体験会などで、インストラクターや会員の皆さんが「いちおんさん(中川一郎)の講座を受けるべき」と強くすすめてくださいました。実際に受講してみて、その意味が分かりました。
・講座の中でもお話をしたのですが、焦ったりするとすぐに頭の中がとっ散らかってしまって、余計な失敗を重ねてしまったりする私にとって、セルフケアはとても大事だと、実感できました。
・タッピングタッチが習慣化した私には、”ひなたぼっこする感じ”との説明が、前回講座で習った時よりも、なお一層しっくり、理解・共感でき感激しました。 講座を受けるごとに、タッピングタッチの理解が深まっていき嬉しいです。

ぜひ、みなさんも開発者中川一郎さんからタッピングタッチを学び、マインドフルな時間を過ごしませんか?

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東京・大阪・福岡・福島で開催 基礎講座A、インストラクター研修Aと心のケア専門講座

2024/12/10協会より

2024年は、タッピングタッチの開発者の中川一郎が「基礎講座A」と「インストラクター研修(基礎A)」、そして「心のケア専門講座」を、東京・大阪・福岡・福島の各地で開催しました。

タッピングタッチの基本を学ぶ「基礎講座A」は、どなたでも受講できます。全国でインストラクターが開催していますので、イベントカレンダーから
ご都合のよい講座にご参加ください。

「心のケア専門講座」は、12月にオンラインで開催します。
申し込みはこちらからー>https://ttppsychocare202412.peatix.com

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写真とアンケートの回答で振り返ります。

★基礎講座A
・タッピングタッチの概要から詳細まで、幅広く学ぶことができました。とても居心地が良い時間でした。
・ゆったりとしたタッピングタッチのリズムと、人の手の温かさに、受講した私自身がとても癒されました。 また基礎講座BやCも学びたいと思っています。
・相手の方にケアしていただいたときは、陽だまりの中での穏やかな感じで心地よかったです。 自分がケアしたとき、始めのほうは、つい力が入ってしまっていましたが一音さん(中川一郎)に「力を抜いて、このくらいで」とアドバイスいただきました。 そうしたら自分でも楽しくリズミカルにでき、 相手の方も「力を抜いてから心地よかった」と 話してくれて嬉しかったです。
・もっと学びたいと思いました。仕事上、土日の講座等の参加は厳しいため、購入させていただいた本を読み、より理解を深めたいと思います。ゆっくり、やさしく、ていねいに!日々心掛けます。 今回は、色んな発見があり楽しい講座になりました。


★インストラクター研修A

・とても温かい研修で、改めて実際に参加して触れることの大切さをかみしめました。久しぶりに正しく基本型をやってみると、相手に対してとても愛おしく感じ、また自分自身も大切に感じて、素敵な時間でした。午後の振り返りも、他のインストラクターの方たちの「活動やあり方」を知ることができ、やる気と勇気をいただきました。講座・研修用のスライドも進化していて、伝わりやすくなっているように思いました。一音さんも変わらず、しなやかな感じで素敵でした。
・研修内容も親睦会も、とても充実していました。たくさんの初対面のインストラクターさんたちに、対面できたのは貴重でした。


★心のケア専門講座

・心理師はカウンセリング技術を学ぶ段階で、患者の身体に触れないと学びますが、ケアの観点から考えると触れることによる心のケアへの貢献度の高さ、大切さについて実感しています。理論の説明と実践を通した体験学習を通して、しっかり体系立てて学ぶことができました。
・講座受講後、学んできたことを家族に共有し、少し練習させてとお願いしました。短時間、触れただけでしたが、「これはいいね、私もやってみたい」と母が興味を示していました。別居している家族とのコミュニケーションツールになりましたし、恥ずかしがらずに触れる機会にもなるところも良いなと感じました。
・ケアすることの美しさを感じ、深く感動を覚えた講座でした。また、机に伏せての基本型では、ゾウの鼻や頭のタッピングがありませんでしたが、その分じっくりとタッチを味わうことができました。音楽もシンプルで、自然と溶け合い、ゆっくりと素敵な時間でした。
・実際に中川先生が手を添えてくださったことで力加減が分かりました。少人数で初対面でしたが和気あいあいとした雰囲気で、先生も写真で拝見していた何倍もお優しくてお声も癒しで、本当に心地よい時間を過ごすことができました。2週間セルフプログラムも参加します。息子をはじめ、誰かの役にたてるようになりたいです。
・タッピングタッチの講座は受けるたびに気づきがあり、穏やかな雰囲気に包まれて心地よい時間を過ごすことができます。何でも話してよい雰囲気で、変なことを話したかなと思っても大切に返答いただいて安心して質問ができます。今回、友達も一緒に参加できて、タッピングタッチについて同じように理解していただくことができたのもよかったです。後日、友人と一緒にタッピングタッチしました!

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スタディフォーラム「タッピングタッチ、マインドフルネス、ブッダの教え」

2024/11/21協会より

タッピングタッチ スタディフォーラム
「タッピングタッチ、マインドフルネス、ブッダの教え」
2024年11月9日(土)9:30~12:00

今年3回目のスタディフォーラムが開催されました。13名の参加があり、タッピングタッチ、マインドフルネスとブッダの教えへと深い意見交換になっていきました。

タッピングタッチをすると自然にマインドフルな状態になることは、タッピングタッチを何度もしている方々には実感されることだと思います。穏やかで、人にも自分にもやさしくあれる自分に気が付いたり、取り戻すわけですが、それが仏教でいうところの「仏性」に気づくことに重なるというのです。本来の私たちは、みな慈悲の心を持った素晴らしい存在であるとのこと。

いま世界で、そして日本で起きている「え?!」と思うようなニュースを目に、耳にするたびに、私たちは本来の自分を取り戻すべきだと、タッピングタッチが教えてくれているなと思います。

「ゆっくり、やさしく、ていねいに」に日々を生き、人と関わっていくならば、人間は何を大切にすべきかをちゃんと感じて、こんな戦争や傷つけ合いの社会にはならないはずなのにと。

1人ではなかなか出来ないなあ、と思ってしまいがちな私たちですが、まずは誘い合ってタッピングタッチをしてみない?と思います。そうやって、「今、ここ」のマインドフルな自分を取り戻すことによって、飛び交う情報を聞き分け、考え、何を大切にすべきか、どんな行動を取っていけばいいのかが、わかってくるように思います。

下記は、参加者の感想です。みなさんそれぞれに思いや考えを深められたようです。

中川祥子

<参加者からの感想>
😊本日も学びの場をありがとうございました。受講してよかったです。
‣タッピングタッチの「見えない部分」について学べてよかった。
‣しかし、いまのところ「見えない部分」がなかなか自分の言葉にはならない。
やはり「体験」が大切だとあらためて思った。
タッピングタッチを種まきするやりがいをあらためて感じた。

😊さわやかな朝のひとときを過ごす事ができました。
ブッダの教えに興味がありましたので、理解することが出来てとても良かったです。

😊初めて参加しましたが、皆さんの感想やご意見をお聞きして、とても参考になりました。
今回は、私が感じていた、タッピングタッチとマインドフルネスの共通点を改めて感じる事ができ、食べる瞑想、歩く瞑想などと言うものがあるように、タッピングタッチをしてあげている時に、タッピングタッチ(TT)瞑想などと言うものが出来るのではないかなぁ、と思っていました。本日の気づきを大切にして、精進して行きたいと思います。

😊とても心地よい時間でした。一音さん、祥子さん、みなさんおひとりおひとりにお会いできてうれしかったです。一期一会。大切な仲間たちと、深くいのちを感じられたことに、心から感謝しています。ありがとうございます。

😊12月に体験会の予定がありますので、復習をかねて先週の種まきのつどいと、今回のスタディフォーラムに参加させていただきました。経験豊富なインストラクターのご意見は非常に有意義でした。最近のセミナーは、どの分野でもパワーポイントの資料が当たり前のように使われ、丁寧な主催者は事前あるいは事後配布まであります。それはそれで情報収集としては助かりますが、あまり研修内容を理解して、実践に活かすまではしていないと感じていました。
今回のスタディフォーラムの参加でその理由がわかりました。やはり、自分でメモをとり、頭に焼きつける、あるいはワークで身体で感じるのが大切なのではと思いました。
12月の体験会は自分なりに工夫して、参加者にタッピングタッチの体験がよきものとして残る体験会にしたいと思います。大事なことに気づかせていただきました。ありがとうございました。

😊参加者のOさんが、「タッピングタッチは体が楽になったり、心が落ち着く。それだけだったら、こんなにやっていない。もっと大きなものがある。自分はブッダの教えのためにやっている」と言われ、普段のOさんの行動のすべてが腑に落ちました。Nさんの「負のものを大地に流して良いか」との問いのおかげで、さまざまなご意見が聞かれ、とても有意義な時間になりました。循環する生命体としての地球にお任せすると、私自身考えています。
一音さんからの「その時、その時に気づき、今を大切に、感謝して生きる」との言葉が心に残っています。そして「ケアという愛の行為により、思うことと行動する事が循環していく」というお話にとても感銘を受けました。

😊今回、私としてはスケジュール的に無理がありながら、是非にもと参加しましたのは、今回のテーマに魅かれていたがゆえです。
このテーマは、2018年の全国大会以来だと記憶しています、その前年、仏教看護・ビハーラ学会で、タッピングタッチ協会代表で、臨床心理学博士の一音さんこと中川一郎さんが、ワークショップ&講演をしました。その時の記録が、ブックレットとして出されたことが契機でした。
タッピングタッチには宗教性はありませんし、仏教由来のものでもありません。「しかしながら・・タッピングタッチから見えてくるもの・・が、仏教あるいはブッダが教えていた根本的な願いや教えに繋がるのではないか」そういう一音さんの思いから実施されたのが、このワークショップと講演でした。
私自身はと言えば、ブッディストではありませんが、私が学習論、成功原理、宇宙論などを学んできたプロセスで、仏教的ものの見方というものが出てきて、それによって目が開かれることが常にありました。
一音さんのこのお話か、タッピングタッチのマインドというものをとても本質的に説明してくれるものだったと同時に、私のいろいろな学びとタッピングタッチを、それこそ「ホリスティック」に結び付けてくれるものだったのです。
私の勝手な解釈も含めて言わせていただくなら、タッピングタッチは慈悲であり、タッピングタッチのリズム、「ゆっくり、やさしく、ていねいに」は、マントラだと言えるのではないかと思っています。マインドフルネス以上にマインドフルネスそのものと言ってもよいと思ってもいます。
そんな思いや感覚を再確認できた時間でした。

😊人のあたたかさ、やさしさ、思いやりの気持ちを実感しやすい講座でした。

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