「ゆっくり・やさしく・ていねいに」
日々の忙しさの中で、自分の身体や心の声を聞く時間はなかなか取れないですね。そんなとき、誰かと一緒に“触れる・感じる・共有する”時間を持つことで、忘れていたぬくもりや安心感が戻ってきます。
この夏、開催曜日を変えたことで新しい出会いが生まれた「ほっこり会」。タッピングタッチを初めて体験される方も一緒に――
会場とオンラインの垣根を越えて、“ほっこり”の輪が広がりました。
🌱 第68回ほっこり会(8月23日・土)
今回の参加者は、会場6名・Zoom1名の計7名でした。
曜日を変更し、地域のコミュニティハウスや市民センターでのチラシ掲示、そしてインストラクターの角田さんによる臨床心理士の方へのお声かけなどを通して、タッピングタッチに興味を持ってくださる新しい方々が増えました。一方で、「木曜日なら参加できたのに……」というお声もあり、皆さんの生活の中で無理なく続けられる形を今後も探っていきたいと思います。
この日は、タッピングタッチを初めて体験される方がいらっしゃったので、ガイド役の遠藤さんが、冒頭でタッピングタッチについて、丁寧に説明してくれました。遠藤さんは、東日本大震災の避難者交流会や座禅会などで多くのタッピングタッチ講座を実施されており、とてもわかりやすかったです。
💡指の腹でやさしく
タップタッピングタッチは、自分にするときも、相手にするときも、指の腹でやさしくタップするのが基本です。
しかし、年齢を重ねて手指が固くなってくると、つい指先が当たってしまうことも。
長年、地域でボランティア活動を続けてこられた井上さんは、その経験から次のような工夫や心がけをシェアしてくださいました。
・「指の腹でふれていきますよ」と、声かけをする
・手首をやわらかくする準備運動(手を組んで8の字に回す)をする
そこで、準備運動を早速取り入れて、セルフタッピング、基本型と行い、みなさんゆったりとした時間を過ごしました。
🌸 参加者の感想
・緊張が抜けてリラックスできました。体のこわばりがほぐれました。
・Zoom参加でも、みんなと一緒にすると楽しくリラックスできます。
・相互タッピングでは、相手の手の温かさが伝わって気持ちよかったです。
🌱 第69回ほっこり会(9月20日・土)
この日は、会場4名・Zoom1名の計5名が参加されました。
7月の土曜開催に参加されたお二人が再び来てくださり、温かい雰囲気で近況報告をシェアしました。
その最初の近況報告で、「朝一番に“腕だけ散歩5ステップ”をすると身体が目覚めるんです」という話題が出て、さっそく皆で実践。
その後にセルフタッピング、Zoom参加の方が他の予定があり退出された後は、会場で基本型を行いました。
🌸 参加者の声
・心理療法士会で小学生4年生の心の授業にタッピングタッチを取り入れました。次は高校生200人に実施予定です。
・「腕だけ散歩5ステップ」は、身体をやさしく目覚めさせるのにぴったり。
・男性インストラクターのやさしい声のガイドが心地よかった。
・最初は恥ずかしかったけれど、だんだんセルフタッピングが身についてきました。
・基本型をすると、心も身体もゆったり、温かくなります。
・「敬老のつどい」で75歳以上の方100名とセルフタッピングを実施しました。絵入りのパンフレットが分かりやすかったようです。
昨年の「敬老のつどい」、井上さんのインタビューはこちらから読めますー>https://www.tappingtouch.org/?p=13713
9月分と10月の「ほっこり会」のチラシを作成しましたが、秋は地域行事が多く掲示の機会が限られました。また新しい方々との出会いを楽しみにしています。
🍀まとめ
8月・9月ともに、新しい参加者との出会いや、日常にタッピングタッチを取り入れている方々の実践が共有され、「ゆっくり・やさしく・ていねいに」自分と相手を大切にする時間となりました。
これからも「ほっこり会」は、誰もが安心して参加できる、あたたかい交流の場でありたいと思います。
堺末廣・井上志保美(兵庫県・認定インストラクター)