活動レポート(ブログ)

BLOG MENU読みたいブログカテゴリーをクリックしてください

女性のためのセルフケア

2022/03/17協会より

昨年12月から、頑張らないをテーマに三重県四日市市の男女共同参画センターで、「女性のためのセルフケア~タッピングタッチを使って」の時間を毎月開くことにしました。

毎月第3水曜日 19:00~20:30(21:00には終了します)
場所:四日市男女共同参画センター「はもりあ」@こどものへや
   駐車場(すぐ近く私営300円、徒歩5分は無料割引あり)
対象:女性  定員:6名
参加費:無料(寄付は歓迎)
申込:協会にメール info@tappingtouch.org

コロナ禍も2年になるのに、どうなっていくのか分からない状況の中で、「なんだかほんとに疲れるね~疲れたね~。もうこんな風にポストコロナを待っとったんでわ、いつになるか分からんよね。待っとるだけでは、振り回されて、あかんようになってくわ。もうそろそろ自分たちの手にコントロールを取り戻して、元気でおらんと、あかんわ!!」と、四日市弁ばりばりで友人と話したのが11月でした。

そこで、まずは自分のための時間を持つ、つまりセルフケアの時間を持とう!と時間を取ったのが12月です。無理しないこと、頑張らないことを鉄則に、水曜日の夜7時から8時半までの短い時間ですが、

*チェックイン(参加者の軽い自己紹介)
*5ステップ腕だけ散歩
*感想と共有したいトピック
*セルフタッピング、またはねこの足ふみバージョン
*感想

という流れでスタート。参加者が少ないとお話が長くなりますが、そこは楽しんで。軽いストレッチ効果もある5ステップ腕だけ散歩をすると、「びっくりした~。すごいね。体がすぐにポカポカしてきて、暑くなってくるくらいになったわ」との声も。

じっくりとねこの足ふみバージョンをすると、本当に「今、ここ」に自分を引き戻して、ここにいる自分を大事にし、毎日を大切に過ごすことを改めてかみしめる事ができます。

四日市の男女共同参画センター「はもりあ」の受付フロアは、座り心地のよいソファや興味深い図書や資料をそろえ、カウンターには飲み物も提供されています。タッピングタッチ協会は、ここに団体登録しているので、無料でお部屋が使えます。人数も少ない定員にしているので、「こどものへや」というカーペット敷きの、くつろげる部屋で、距離もゆったりと取ってできます。床に座ることもできるし、椅子やソファもあります。

タッピングタッチを知らない方でも気軽に参加できます。参加は女性に限ります。年齢制限はありません。女性同士の気楽さ、楽しさの中で、気軽に自分をケアしてみませんか。

ファシリテーターは、協会事務局長、社会福祉士、公認心理師、元フェミニストカウンセラーの中川祥子です。

タグ:

1学期が終わって、ようやく脱力してます

2021/07/24協会より

第3回学校におけるTTプログラムを考える会
2021年7月22日(木)19:30~21:30
参加者 6人

ちょうど学校がお休みに入ったタイミングで、忙しかった日々からようやく「は~っ、やっと終わってだつりょく~って感じですう」で始まりました。

 内容としては、一言近況報告のあと、「5ステップ腕だけ散歩」でほっこりしてから、学校現場におけるTTの活用や紹介の工夫の色々を紹介・共有することが続きました。以下は、話しに出た一部です。

① バタフライ・ハグについて(イグナシオ・ジャレーロ1998年考案)トラウマケアの方法のひとつ。
② アナMゴメス作の紙芝居「しんじゅがい とチョウチョのおはなし」が、コロナウィルス禍の子どもたちの助けにと、EMDRとマインドフルネスの手法を取り入れたお話しになっています。
③ インストラクターの杉山百合俊さんが、以前報告してくれていた小学生向けに心の授業で活用されていた方法で、TTの前後にボディイメージに色を入れて自分の状態の変化を見る方法を共有しました。身体イメージ彩色図法
④ 保健室で実施するTTの実践例(高学年男子でもクールダウンに有効、母との関係で悩んでいる女子の話を聞きながら、腹痛を訴える児童になど)が紹介されました。
⑤ たとえば、朝読時間のように短くて簡易にする感じでTTを実施できたらいいのではという案も。
⑥ 興味を持ってくれた担任のサポートで入りながらクラスで使ってもらう。授業としてするには、ちゃんと理解し身につけてから、と思うのが教師。反対に、個別に使うのは使い易いかも。
⑦ 養護部会、保健部会からの講座要請は協会にも過去かなりあり、受講の評価もかなり高い。
⑧ 「顔の表情5段階」や、「2次元のこころのダイアグラム」とかも使えるかも。

タッピングタッチもまた、日々大きくなってきているこどもたちのストレスや課題を軽減する助けとして、学校現場や教育関係機関で手軽に使えるようになればと思います。

そのためには、45分でできるプログラム(パワポ)を作って、インストラクターか、TTをよく知る教師やSCが実施できるものがやっぱり必要かな、という意見がでました。

タグ:

TTスタディフォーラム(子育て)

2021/07/18協会より

2021年7月18日(日)9時半~12時
ゲストスピーカー:中田利恵、近藤亜美
ファシリテーター:中川祥子

(内容)
 今年の協会企画のひとつであり、「未来応援キャンペーン」のメイン企画として始まったオンラインでの月例「子育て家族支援講座」のファシリテーターのお2人にゲストスピーカーをお願いしました。

 今回は一音さんが大学の仕事と重なってしまい、初めての欠席でした。スタートは祥子の「5ステップ腕だけ散歩」でスタートし、ゆるやかな動きながら、気温が高いせいもあって小汗をかくような運動になりました。
 参加人数が少なかったのもあり、また利恵さん、亜美さんと私の3人は毎月の講座で協力し合っているためか、私がバタバタしていると二人がフォローしてくれたりして、とてもスムースに柔軟に参加者のニーズに合わせての流れになったと思います。

 具体的な内容としては、ゲストにまず話してもらういつもの流れではなく、9月末に「子育てママのオンラインワークショップ」を依頼されており、30分ほどでタッピングタッチをZoomで紹介しようと思っているが、色々とどうしたものかと悩んでいる、という参加者からの質問に答える形で始まりました。

沢山のアイデアや注意点が交換されましたが、大きくは
① コロナ感染予防対策について
② 30分という時間制限をどう考えるか
③ 大人のセルフケアだけでなく、子どもをケアする大切さを伝えるために
④ 紙芝居の活用
についてでした。どれもとても実践的で、かつ参加者に寄り添う柔軟さを持ちつつ、タッピングタッチのエッセンスをしっかり伝えることが共有されたと思います。

 「正しく」タッピングタッチを教える、伝えることは勿論大切です。ただそこだけにとらわれて「ねばならぬ」になったり、「いいもの」を頑張って伝えようと力が入ってしまわないことが大事。とりわけ、24時間とっても忙しくてへとへとになっているママパパには、「寄り添いとねぎらい」が大事であることを、利恵さんと亜美さん二人から教えてもらった感じです。 
 亜美さんからは講座(オンラインと対面)の写真の共有もあり、どんな工夫をしながらコロナ禍でやってきているのかを紹介してもらいました。

 最後に「タッピングタッチの仲間たち」の紙芝居を披露しました。原作者(本多映子さん)と絵を描いてくれた方(小西ひとみさん)には全面的な許可を得たので、これをインストラクターさんが使えるよう販売準備をしていくことになりました。ご期待ください!

 子育てにとって大切な「あなたはあなたのままでいい」というメッセージと、触れ合って互いにケアし合うことを、より多くの家族にタッピングタッチで伝えて行きたいですね。

タグ:

ウィズコロナの心の健康

2021/07/03協会より

福島県二本松市の公民館から協会への依頼で、

2021年6月24日の夜に、【岩代公民館女性学級「ナイトフレッシュセミナー」】ウィズコロナの心の健康~タッピングタッチの活用

という講座が開催されました。福島県須賀川市の認定インストラクターである冨森崇さんが、忙しいなか講師を務めてくれました。

とっても広い会場で換気は十分。セルフケアのセルフタッピングも一音さんのビデオを見ながら実践されましたが、今回、ペアで基本型をされたのがとっても嬉しい報告でした!

写真のように、みんなマスク。遠目なので目元がわからないですが、きっと笑顔や気持ちよさそうな顔があるんだろうな~と想像します。

ペアになっての基本型をするのは、主催者側の理解と、参加者ご本人たちの同意があってのことですが、

十分な換気!ソーシャルディスタンス!マスクなしの会話はなしで(マスクあるからOKね)!もちろん部屋への入退室時には手指消毒と受付時の検温、といった感染予防対策をとって、安心して出来た!ということですね。

コロナ禍はしばらく続きそうです。今回のような対策をとりながら、お互いにケアすることを少しづつ取り戻していきたいですね。

 

タグ:

インターネット・ゲーム依存とタッピングタッチ

2021/05/06協会より

特別企画 オンライン講座「インターネット・ゲーム依存とタッピングタッチ」
2021年4月17日 13:30~17:00
講師:中川一郎(臨床心理学者、臨床心理士、公認心理師)・中川祥子(社会福祉士、公認心理師)
参加者:25人

 講座では、まず受講者に何が依存の判断基準となっているのか、依存の傾向を把握してもらうために、「インターネット・ゲーム依存度チェック」に答えてもらいました。チェックは自分が気になっている人を対象としてもらいました。

 結果として、ほとんど全質問にわたり「依存」や「依存予備軍」と判定されうる程度にチェックする人が60%を超えていました。特に割合が多かったのが以下の質問でした。

*「嫌な気分から逃れようとしたり、紛らわそうとして、ついインターネット・ゲームをすることがある」の回答:「頻繁にある」または「ときどきある」 77.3% 

 

*「インターネット・ゲームをやめよう(減らそう)と思っても、自分の意志でやめられず、ついやりすぎてしまう」の回答:「頻繁にある」または「ときどきある」 77.3%

 

*「インターネット・ゲームに熱中し、他のことをしているときも頭を離れず、ついそのことを考えてしまう」の回答:「頻繁にある」または「ときどきある」 72.8%

 その後まず、中川祥子から学校を通して見える子どもたちの様子が話され、続いて中川一郎さんからネット・ゲーム依存に関する膨大な情報と動画や資料を使って、私たち降りかかっている問題の概要を提示し理解が促されました。「依存とは何か:依存症の種類、依存になりやすいもの」
「ゲーム障害について:その兆候、WHOゲーム障害診断のガイドライン、実態」
「ゲーム依存とは」
「脳への損傷を起こすデジタルヘロイン」
「ゲーム依存のメカニズムとその影響」
「依存になりやすいゲーム」
「依存しやすい人の特性」
「人間の基本的要求を満たすオンラインゲーム」
「ゲームに駆り立てる社会的要因」・・・とほんとうに盛沢山でした。

 支援に立つ側の方が多く参加されていましたので、その問題の深刻さに衝撃を受けたり、依存のメカニズムを理解できた、問題把握に役立ったという感想がとても多くありました。

 途中「腕だけ散歩」をしたり、セルフケア「ねこの足ふみバージョン」もしてタッピングタッチの体験も入れたこともあり、「タッピングタッチを使った支援方法」まで時間を十分とることが出来ませんでしたが、基本は相手と「対話」し「良い関係性」を築くことであることは確認されたと思います。そこに、触れ合い、ケアし合いながらより良い関係を築くタッピングタッチがとても役立つわけですね。

 多くのゲーム依存治療をしている精神科医や専門家も「家族関係を見直し、コミュニケーションを見直し、居場所のある家族関係を築く」ことが解決への糸口と言っています。

 さて講座の最後になり、もっと時間が欲しかったのですが、中川一郎さんが話してくれた「タッピングタッチによる回復へのサポート」とても大切なものでした。

① 不快な感情を軽減し、生活への適応力を高める

 なんの依存であっても、その背景には、生きづらさや生活における適応の問題が多いことが知られています。特定の薬物や依存行為には、どんなに健康な生活をしている人でも依存してしまうものもあります。しかし、それに手を出したり、ダメだとわかっていても続けてしまったりする背景には、生活における苦しさや適応不全があることが多いのです。

 ネット依存の予防にも治療においても、生きづらさなどを軽減することも重要です。タッピングタッチを生活にとり入れることで、つらい気持ちや孤独感などを軽減す
ることができるでしょう。自分自身で不快な気持ちを軽減したり、人からやさしくケアされたりすることで、生活への適応力が高まると思います。

② ケアし合うことで、支え合う関係性を取り戻す

「ふれない、話さない、近づかない」などの「新しい生活様式」によって、多くの人々が必要な関係性やサポートを失い、孤独でつらい生活を余儀なくされています。
長期化することで、人々は慢性的な寂しさや不安などを感じることが多く、そのはけ口、または逃げ口としてオンラインゲームやSNSにはまってしまうのです。

  依存からの回復や予防においては、不快な感情を軽減することや、安心できる関係性をとり戻すことが大切です。タッピングタッチのセルフケアをとおして、寂しさや不安などの不快な感情を軽減することが出来ます。そして、優しくふれてケアされることで、心身共に癒され、関係性をとり戻すことができます。

③ 自律神経やセロトニン神経を整える

ゲームなどでドーパミンの過剰放出が続くと、脳の報酬系が破壊され、生活能力や人間性を失っていきます。理性をつかさどる前頭前野の働きが弱り、欲望を押さえら
れなくなります。今まで大切にしていたことに代わって、ネットやゲームをすることの方が大切になってしまいます。

 タッピングタッチには、セロトニンの分泌を促進する効果があることが確認されています。セロトニンには、ノルアドレナリンやドーパミンの過剰な分泌を押さえる働きがあり、心のバランスを整える効果もあります。セロトニンの活性化には、うつや不安、不眠の予防や軽減効果もあるので、依存症からの回復にとても有効だと思われます。これまでの実践でも、アルコールなどの依存からの回復に役立つことが確認されています。

④ ゆっくり、やさしく、ていねいな、ケアのある生活

 いろいろな要素が絡まっていることは確かですが、現代生活の慌ただしさや生きづらさが大きな要因になっているように感じています。余裕を持って楽しく勉強する、一緒に仕事する、自由に自分の気持ちを語り合う。美味しいものを作って食べたり、手作りのものを分かち合ったり、心おきなく楽しい時間を持つ。つらい時には「お互いさま」と手を差し伸べたりする。そんな当たり前のことが希少になった社会に住む私たちです。

 あわただしさと生きづらさの中の私たちは、安易に気を紛らわせ、魔法のように不安や孤独感などの不快な気持ちを消してくれるものを探してしまいます。そこに、誰にもとがめられず、始めるのにお金がかからず、スマホ一つあればいつでもできるネットやゲームに行きついてしまう、といった構図が見えてくるような気がします。

 タッピングタッチの体験で大切にしたいのは、「ゆっくり、やさしく、ていねいに、お互いをケアする」ことです。実際にケアするときだけでなく、生活の中にも取り戻していきたいと思います。モノや情報にまみれた生活を見直して、自分にも周りにもやさしい生活を取り戻すことで、私たちは、さまざまな依存から回復して、豊かで健康な人生を取り戻していく糸口を見つけていけるでしょう。

タグ: